毎度の告知です。今度の日曜日なんです。
11月23日日曜日は高円寺グッドマンにてイノスボクスのライブです。
今回はゲストに木下正道さんをお迎えします!
イノスボクス (鎌田雄一as 森下雄介tp,etc)guest木下正道(elc.)
/吉野繁as ソロ
2,200円(400円までのドリンク付き)
https://www.facebook.com/events/859956574057264/
日曜日の夜にふと攻殻機動隊2を読んだ。
2001年の発売された当時で、確かマウスパッドが付いていたもの。何度かひと通り読んだはずなのだが、1と違って結末ですら全然印象に残っていない始末である。原因は「雰囲気読み」をしがちな癖があるからに違いない。何が進行しているのか分からないがこの雰囲気が気持ちいい、というやつである。ちなみに「雰囲気読み」という語を検索したら出てこなくて私の造語になってしまうようだが、それはおかしい。施川ユウキ「バーナード嬢曰く」でグレッグ=イーガン「ディアスポラ」を取り上げて出ていたはず。それよりも前に押井守「イノセンス」の「セリフが難解」という感想に対する監督のコメントや、神林長平「戦闘妖精雪風」の後書きでも見かけた気がするが、そこらへんは記憶が曖昧である。
話を戻すと、昨日読んで初めて攻殻機動隊2がどんな話なのか理解した。平たく言えば、(便宜上の)主人公である荒巻素子が誰と戦っていたのか、昨日理解した。いやはや自分に驚く。今読んでなぜ理解出来たかは、間にテレビシリーズがあったり他の映画があって理解度が増していたのだと思う。それにしたって2のアタックシーンはマルチタスクで進行していて、やはり読んでて自分の亀っぷりにやきもきする。
まったりプログラミング再習得。
攻殻機動隊の話とは別に、今月に入って少しばかり openFrameworks に復帰しようかなと思い、その為にはリハビリが必要だと思ってプログラミングのチュートリアルから始めた。英語だけれどちょうど良い感じのドキュメントがあって重宝している。openFrameworks で何をするのか具体的なアイデアはまだないけれど、何か出来そうと思わせてくれるのが良い。ただ、Processing でもそうなのだが、あの幾何学的でやたらハイファイな雰囲気から逃れられないものかと思う。
2014年11月17日月曜日
2014年11月15日土曜日
携帯電話雑感
毎度すみません。告知から。
11月23日日曜日は高円寺グッドマンにてイノスボクスのライブです。
今回はゲストに木下正道さんをお迎えします!
イノスボクス (鎌田雄一as 森下雄介tp,etc)guest木下正道(elc.)
/吉野繁as ソロ 2,200円(400円までのドリンク付き)
https://www.facebook.com/events/859956574057264/
私の好きな携帯電話。
携帯電話を使い始めたのは社会人になった15年ほど前で、大学時代に学生で使い始めた人がいたのでちょっと遅い方かもしれない。今は iPhone 5s だが、これまでに使ってきた携帯電話で記憶に残っているのを挙げてみよう。
<順不同>
Sony Ericsson Premini
Nokia NM706i
Sony Ericsson XPERIA Pro
実際に使ったのは他にもあるが、XPERIA 以外はすべてストレート型のはずである。スライド型はぎりぎり許してやる!ぐらいにストレート型にこだわっていた。音を出して良い時はこれでもかと出すが、そうでない時は人前で音を立てたくない質なので、二つ折をパキパキ言わすのが気に入らなかった。使う時にワンアクション余計なのもある。そしてサイズが小さい物を好んだ。スマートフォンにする前は携帯電話でガッツリとインターネットを利用しようと思わなかったのでそれで十分だったのだ。スマートフォンにしてからインターネットのみならず電子ブックを読むようにもなって、最近出た iPhone 6+ が良いように思えてきたから変わるものである。通信がメインの機器とメディア視聴メインの機器を分けたいのが本当のところ。
写真の Sony Ericsson XPERIA Pro だが、Android では最後のハードウエアキーボード搭載機だと思う。国内キャリアからは販売されず縁あってお安く譲っていただけたもので、上記のようにストレート型への愛情がハードウエアキーボードに移ったと言える。以前このブログで書いた当時、これ一台で通話とインターネットだけでなく、自宅に立てたサーバーへのリモートログインやスタンドアロンでプログラミングまでしていた。3年使って結婚を挟んでついに iPhone になった。XPERIA はお役御免なのだが、ここで先ほどの、
11月23日日曜日は高円寺グッドマンにてイノスボクスのライブです。
今回はゲストに木下正道さんをお迎えします!
イノスボクス (鎌田雄一as 森下雄介tp,etc)guest木下正道(elc.)
/吉野繁as ソロ 2,200円(400円までのドリンク付き)
https://www.facebook.com/events/859956574057264/
私の好きな携帯電話。
携帯電話を使い始めたのは社会人になった15年ほど前で、大学時代に学生で使い始めた人がいたのでちょっと遅い方かもしれない。今は iPhone 5s だが、これまでに使ってきた携帯電話で記憶に残っているのを挙げてみよう。
<順不同>
Sony Ericsson Premini
Nokia NM706i
Sony Ericsson XPERIA Pro
実際に使ったのは他にもあるが、XPERIA 以外はすべてストレート型のはずである。スライド型はぎりぎり許してやる!ぐらいにストレート型にこだわっていた。音を出して良い時はこれでもかと出すが、そうでない時は人前で音を立てたくない質なので、二つ折をパキパキ言わすのが気に入らなかった。使う時にワンアクション余計なのもある。そしてサイズが小さい物を好んだ。スマートフォンにする前は携帯電話でガッツリとインターネットを利用しようと思わなかったのでそれで十分だったのだ。スマートフォンにしてからインターネットのみならず電子ブックを読むようにもなって、最近出た iPhone 6+ が良いように思えてきたから変わるものである。通信がメインの機器とメディア視聴メインの機器を分けたいのが本当のところ。
写真の Sony Ericsson XPERIA Pro だが、Android では最後のハードウエアキーボード搭載機だと思う。国内キャリアからは販売されず縁あってお安く譲っていただけたもので、上記のようにストレート型への愛情がハードウエアキーボードに移ったと言える。以前このブログで書いた当時、これ一台で通話とインターネットだけでなく、自宅に立てたサーバーへのリモートログインやスタンドアロンでプログラミングまでしていた。3年使って結婚を挟んでついに iPhone になった。XPERIA はお役御免なのだが、ここで先ほどの、
通信がメインの機器とメディア視聴メインの機器を分けたいのが本当のところを実現できる。通話・メール受信・インターネットは iPhone で、一度ダウンロードしたらそれを再生すれば良い音楽・電子ブックは XPERIA で、という住み分けが出来る。欲を言えば電子ブックは液晶がやさしい Kindle にしたいところだが、そんないくつも持ち歩きたくないので悩ましい。とりあえず、昨日思い立ってこの XPERIA を初期化して軽快な動作を取り戻した。気をつけないといけないのは、アプリのアップデートの通知からすべてアップデートすると、内蔵のメモリを使い果たしてしまう点。プリインストールのアプリだけでそうなるのだから呆れる。主犯は Facebook である。iPhone でもそうなのだが、ブラウザから出来るものは極力アプリをインストールせずブラウザから使っている。
2013年4月19日金曜日
人間対コンピュータに思うこと
第2回電王戦、最終戦が今度の土曜日。
OXO
それから半世紀でチェスは完全に人間のトッププロと比肩した。それから約20年たって将棋がいよいよというところに来ている。ちなみにオセロ(リバーシ)は一般的なパソコンのスペックで動くプログラムで既に負けなしのようである。英語版Wikipediaによれば、1997年に村上健氏に勝って以降はコンピュータープログラム同士の対戦となっている。
Computer Othello
http://en.wikipedia.org/wiki/Computer_Othello#Milestones_in_Computer_Othello
ただし、村上健氏の対戦は何かと問題があったようである……
オセロプログラムと人間はどっちが強いのか?ロジステロとの戦い
http://uguisu.skr.jp/othello/7-2.html
事ここに至って思うのは、コンピュータに勝てなくなったからと言って、そのゲームの魅力が失われてしまうかどうか。悶々と考えてしまうのだが、これがどうもはっきりしない。何にはっきりしないのか苦労して掘り下げてみると、もともと相手を探す必要があったのをコンピュータで代用したのが始まりだったのが、いつの間にか「プロが負けるのか?遂に負けてしまうのかー!?」という別の価値基準に置き換わっているのではないかと思い当たった。プレイヤーと研究者の微妙なズレもあるように思う。もちろん、強いプレイヤーが強いソフトを望むのは至極真っ当な事なのだが、その視点から見れば手応えを求めていたら歯が立たなくなったという状況が生まれつつある。
おそらく将棋で言えばプロ棋士との対局では次回の第3回電王戦が最後になるのではと思う。でも、それがコンピュータ将棋そのものの最後かというとそうではなくて、強さではなくキャラ付けに未来があると思っている。
最後に面白かった本をご紹介。将棋のプロ棋士がコンピュータソフトと初めて公式で対戦した記録と、棋士というだけで個性的な方だらけなのにその中でも屈指の升田幸三の本。後者はビジネス書としても人気があるらしい。
コンピューターに興味を持つのと同時に真っ先に考える事といったらゲームである。弾道計算をはじめとした科学計算ではないところが掛け値なしの凡人である証明。ともかく、大半のアナログゲームは1人以上相手がいないと遊べないのだが、コンピューターがその相手を務めてくれるとなれば気兼ねなしに自分の気が済むまで遊べる。作り手から見ると、コンピューターにゲームをプレイさせるというのは多分に科学的なチャレンジで、研究目的としても恰好の題材になる。コンピューターゲームの歴史を調べてみると、三目並べが1952年に開発されている。
Computer Othello
http://en.wikipedia.org/wiki/Computer_Othello#Milestones_in_Computer_Othello
ただし、村上健氏の対戦は何かと問題があったようである……
オセロプログラムと人間はどっちが強いのか?ロジステロとの戦い
http://uguisu.skr.jp/othello/7-2.html
事ここに至って思うのは、コンピュータに勝てなくなったからと言って、そのゲームの魅力が失われてしまうかどうか。悶々と考えてしまうのだが、これがどうもはっきりしない。何にはっきりしないのか苦労して掘り下げてみると、もともと相手を探す必要があったのをコンピュータで代用したのが始まりだったのが、いつの間にか「プロが負けるのか?遂に負けてしまうのかー!?」という別の価値基準に置き換わっているのではないかと思い当たった。プレイヤーと研究者の微妙なズレもあるように思う。もちろん、強いプレイヤーが強いソフトを望むのは至極真っ当な事なのだが、その視点から見れば手応えを求めていたら歯が立たなくなったという状況が生まれつつある。
おそらく将棋で言えばプロ棋士との対局では次回の第3回電王戦が最後になるのではと思う。でも、それがコンピュータ将棋そのものの最後かというとそうではなくて、強さではなくキャラ付けに未来があると思っている。
最後に面白かった本をご紹介。将棋のプロ棋士がコンピュータソフトと初めて公式で対戦した記録と、棋士というだけで個性的な方だらけなのにその中でも屈指の升田幸三の本。後者はビジネス書としても人気があるらしい。
2013年4月11日木曜日
かわいいプログラミングの組み合わせ
Twitterのbotを作った。
骨筋飛蝗ボット
https://twitter.com/YeeMyu_bot
time signal というのは時報のこと。ご覧の通り、毎時00分になるとwavファイルへのリンクを投稿するので、音が聴けるようになっている。鐘の音とは程遠い音だけれども。
今時botを作ろうと思ったらネット上でブラウザから必要事項を書き込むだけで高機能なbotが作れてしまうものだが、それらのbotがツイートするのは大抵定型文である。とはいえバカにできない代物で、TLに現れた語句に反応して返すといったことも出来るらしい。
実はbotを作るのは今回が初めてでなく、時分が回文の並びになるとツイートするというbotを作って動かしたことがある。例えば12時21分とか、23時32分とか。その時も今回も使用したのはPythonというプログラミング言語から利用出来るpython-twitterである。
python-twitter
http://code.google.com/p/python-twitter/
これを使えばほんの数行だけコードを書くだけでプログラムからTwitterに投稿が出来たり、TLやフォロワーなどを取得出来る。ほんの数行だけで……ほら、かわいい気がしないか?
……しないと思うけれども、せっかくなので。ともかく、これで簡単に自動的にツイートする仕組みは出来る。それだけで作ったのが前回の回文時刻だ。しかし、今回はPythonを柱にして、ChucKという音声用のプログラミング言語を呼び出して音声ファイルを作らせて、そのファイルをホームページ用のサーバーにFTP転送、それから前述の通りURLをツイートするという事を考えた。このうち、未経験なのはFTP転送の部分。これについてはPythonがインストールされていれば何も追加しなくても機能が使えるようになっていて、マニュアルを読んですぐに実装できた。音声ファイル作成のプログラムを呼び出して、FTP転送して、Twitterにツイートするまで20行ほどしか書かなかった。ほら、やっぱりかわいい。
最後に専門的なことを。
上記のpython-twitterだが、私の環境Debian Linux 6で上記のリンク先に書かれている手順で書かれている通りにならなかった。まずDownloadにあるtarファイルからのインストールでは、インストールは出来たっぽいがTestingで派手にエラーになる。それもそのはずで、存在することになっている「testdata」というディレクトリが存在しないから。
次にリポジトリからソースを直接取得する方法では、インストールがスタート直後にエラーで止まる。これは「README.md」というファイルが無いから。見ると「README」というファイルはあるので、コピーしてファイル名に「.md」を付け足して通した。Testingは一部エラーになる。その原因は、今度は「testdata」というディレクトリはあるものの、中のファイルが一部足りないからである。付き合ってられんのでそのままにした。今回の用途ではまったく影響なし。
肝心の音声についてなどまだまだ書けることはあるがここまでにしたい。以下、なりふり構わずAmazonアソシエイトのリンク。私が実際に購入したことがあり、今回の記事と関係がある本を挙げる。いわゆる動物本ばかり……
骨筋飛蝗ボット
https://twitter.com/YeeMyu_bot
time signal というのは時報のこと。ご覧の通り、毎時00分になるとwavファイルへのリンクを投稿するので、音が聴けるようになっている。鐘の音とは程遠い音だけれども。
今時botを作ろうと思ったらネット上でブラウザから必要事項を書き込むだけで高機能なbotが作れてしまうものだが、それらのbotがツイートするのは大抵定型文である。とはいえバカにできない代物で、TLに現れた語句に反応して返すといったことも出来るらしい。
実はbotを作るのは今回が初めてでなく、時分が回文の並びになるとツイートするというbotを作って動かしたことがある。例えば12時21分とか、23時32分とか。その時も今回も使用したのはPythonというプログラミング言語から利用出来るpython-twitterである。
python-twitter
http://code.google.com/p/python-twitter/
これを使えばほんの数行だけコードを書くだけでプログラムからTwitterに投稿が出来たり、TLやフォロワーなどを取得出来る。ほんの数行だけで……ほら、かわいい気がしないか?
……しないと思うけれども、せっかくなので。ともかく、これで簡単に自動的にツイートする仕組みは出来る。それだけで作ったのが前回の回文時刻だ。しかし、今回はPythonを柱にして、ChucKという音声用のプログラミング言語を呼び出して音声ファイルを作らせて、そのファイルをホームページ用のサーバーにFTP転送、それから前述の通りURLをツイートするという事を考えた。このうち、未経験なのはFTP転送の部分。これについてはPythonがインストールされていれば何も追加しなくても機能が使えるようになっていて、マニュアルを読んですぐに実装できた。音声ファイル作成のプログラムを呼び出して、FTP転送して、Twitterにツイートするまで20行ほどしか書かなかった。ほら、やっぱりかわいい。
最後に専門的なことを。
上記のpython-twitterだが、私の環境Debian Linux 6で上記のリンク先に書かれている手順で書かれている通りにならなかった。まずDownloadにあるtarファイルからのインストールでは、インストールは出来たっぽいがTestingで派手にエラーになる。それもそのはずで、存在することになっている「testdata」というディレクトリが存在しないから。
次にリポジトリからソースを直接取得する方法では、インストールがスタート直後にエラーで止まる。これは「README.md」というファイルが無いから。見ると「README」というファイルはあるので、コピーしてファイル名に「.md」を付け足して通した。Testingは一部エラーになる。その原因は、今度は「testdata」というディレクトリはあるものの、中のファイルが一部足りないからである。付き合ってられんのでそのままにした。今回の用途ではまったく影響なし。
肝心の音声についてなどまだまだ書けることはあるがここまでにしたい。以下、なりふり構わずAmazonアソシエイトのリンク。私が実際に購入したことがあり、今回の記事と関係がある本を挙げる。いわゆる動物本ばかり……
2013年2月10日日曜日
懐中ツール
先日のブログ更新で、最後に「かわいいプログラミング」に触れた。今回はその事について掘り下げようと思う。専門的な内容になる恐れがあるけれど、なるべく柔らかい物腰で書き進めたい。
まず近年脚光を浴びたのが、ニンテンドー DSiでリリースされた「プチコン」である。簡単に説明すると、WindowsやMacが普及し始めるより何年も昔、もちろんインターネットなんて無い時代のパソコンで一般的だったプログラミング(特にゲーム用途)の雰囲気をこれでもかと盛り込んだプログラミング用のソフト。去年「プチコンmkII」になって大幅に機能が拡張された。残念ながら私は家庭用ゲーム機を所有していないので実機に触れたことが無いが、初代から遊び心が溢れ出まくっており、スタッフのたぎる想いを目一杯詰め込んだ渾身の商品であろう。公式サイトのみならず、他の情報ソースからも伝わってきている。
続いては音楽の分野が発端。プチコンと同じくニンテンドーDSiでリリースされた、アナログシンセサイザーを模した音楽作りが楽しめる「DS-10」。動画サイトでも人気となり、その後も往年のシンセサイザーをiPhone/iPad上に再現してきた実績を誇るDETUNE社の商品である。その会社が今年満を持してリリースしたのは、なんとポケットコンピューターを再現する「DPC-100」である。ポケットコンピューターとは今や絶滅危惧種で、SHARPが教育機関向けに1機種「PC-G850VS」をリリースしているのみ。初めから数々の数式を内蔵した関数電卓と違い、自らプログラミングすることで機能を増やすことが出来る点が最大の特徴となっている。機能と書いたが、ゲームもその1つ。というかメイン。最盛期には複数の機種にわたって雑誌にゲームプログラムが掲載された。なお、このアプリについても私はiPhoneやiPadを持ち合わせておらず、実機に触れたことが無い。
そんなニンテンドーDSiもiPhone/iPadも持っていない私が手にしているのはAndroidのスマートフォン。iOS製品と異なりいろいろユルいと言われてきているAndroidのアプリに、単体でプログラミングが可能なものがある。その中で私が最高だと感じているのが「C4droid」(有料)。Androidのスマホ単体でC言語のプログラムを書いて実行することが可能で、別途プラグインを追加すると、サンプルにテトリスや「DOSBox」が付いてくる。実のところ画面が小さいスマホではタッチ式のキーボードで入力するのが辛そうだが、私はわざわざキーボード内蔵の機種を選んだのでだいぶ快適に使えている。
なぜこんなソフトウエアが飽きもせずリリースされるのか。そこに懐古趣味があるのは当然否定できないけれども、必ず実用性が伴っている点が重要だと思う。ここで言う実用性というのは、例えばインターネットに接続して聞きたい音楽をダウンロード出来るとかいった現実的な実用性とちょっと違う。アプリストアに出回っている立派な物は無理にしても、そういう単機能のアプリではなく何にでもなり得る可能性を秘めたツールといった物。それで作って出来た物を利用することが目的だけれど、作ること自体もまた楽しい目的となる(万人には伝わらない)のが良いじゃないか!と思っている。特にプログラミング言語Cという奴はあらゆるコンピュータで使いまわしが出来るところが強みで、今日の半日は、まずメインのPCで書いて動くのを確認して、そのプログラムをスマホに転送したらそのまま動いたので喜びにうち震えていたのである。今後、スマホだけでプチプチとプログラムを書いても同じように動くのだ。
2012年5月4日金曜日
poor man's DTM environment
このゴールデンウィーク中にテクノを2曲アップ。
deskwork
http://soundcloud.com/yeemyu/deskwork
train trip in the rain
http://soundcloud.com/yeemyu/train-trip-in-the-rain
作成には、Milkytracker というアプリケーションを使用した。MODというファイル形式のうちの1つ、XMファイルでの作成である。
http://homepage2.nifty.com/moriyu/files/deskwork.xm.zip
http://homepage2.nifty.com/moriyu/files/ttrain.xm.zip
歴史のお時間です。
どうした風の吹き回しか、と思われる方がおられるかどうか。今でこそ即興演奏がメインだが元々はテクノが好きで、KORG N1というピアノ鍵盤のシンセサイザーのGMフォーマットで曲を作ってはテクノ専門のMIDIファイル投稿サイトに投稿して、のちに.logというホームページを作って自前で公開するようになった経緯がある。時は20世紀の終盤、テレホーダイからADSLが主流になってインターネットが急成長する頃で、光回線が普及し出す前夜といったところになる。
通信速度の観点からすると、ADSLやケーブルテレビの回線を引いた家庭では今の携帯電話あるいは公衆無線LANと良い勝負、そうでなければ携帯電話より劣る通信速度でインターネットを利用していた事になる。そこへ持ってきて、パソコンに音楽を録音したそのままのファイルは非常に大きく、そのまま送ったら1分の曲に1時間かかるのではというもの。そこで、パソコン通信時代から音楽を共有する手段の一つにMIDIファイルがあった。音が出るハードウエアを各自持っている必要があるものの、そのハードから再生するのに必要な信号(ドを鳴らせ、音色を10番に変えろ、など)だけのデータなので、当時主流だった圧縮形式LZHに圧縮すると数KBで1曲フルで送ることが出来た。なお、この頃に坂本龍一氏はMIDIピアノを使ってMIDI信号のリアルタイム送信を行い、各家庭のMIDIピアノにコンサートの演奏を届ける実験的なコンサートを実施している。
つまり、音楽を共有するにあたっては今とは比べ物にならないほどファイルサイズと機器のコストに神経を尖らせていた。高価な外付け音源がなくてもMIDIファイルを再生出来るソフトウエア音源が生まれたのも、MP3という圧縮形式が生まれたのも同時期。特に前者はその後VSTインストルメントといったソフトウエアシンセサイザーへ進化を遂げる。
ようやく本題です。
さて、音色の配列や命令に互換性が問われる外付け音源向けの音楽ファイルのやりとりとは別に、パソコンの内蔵音源に演奏させる形式が存在した。古くはPSG音源、少し進んでFM音源、もう少し進むとPCM音源がプラスされる。ここで問題になるのが最後のPCM音源である。この形式は録音した音をそのまま再生する為のもので、例えばピアノであればドの音を「ポン」と出したものを録音しておいて、音程を変化させたり、その中間部をループさせたりすることで擬似的にピアノの音源とすることが出来た。要するに、どんな楽器であれ特徴的な部分だけ録音しておいて後はパソコンの方で処理するので、これも非常に小さいファイルサイズで1曲丸々再現可能になった。外付けの音源が不要になり、互換性も気にしないで済むようになったのである。
このパソコン内蔵のPCM音源をフル活用したのが、Amigaに端を発するMODというファイル形式。Demosceneという、どれだけ小さいプログラムサイズで度肝を抜く映像作品を作るか競う文化が海外にあり、そこからスピンアウトした技術という認識でいる。この形式で音楽を作成するツールが無料で公開され、音の素材も外から手に入れたり自力で録音したりすることで、元手をかけずにかなりのクオリティーで楽曲の作成から公開が出来るのである。ただし、五線譜で曲を打ち込みたいとか、エフェクターを使用したいといったユーザーフレンドリーな要求は一切受け付けない仕様なので、どちらかと言えばプログラマー向けのツールと言える。
私がMODを初めて知ったのはかれこれ10年ほど昔。音楽が光回線その他でMP3やストリーミングでバンバン飛んでくる世になって存在意義を失いつつある形式なので、当時お世話になったサイトが今でも残ってるか不安だったが、あった。
波平会
http://www.mars.dti.ne.jp/~odaki/mod/index.html
今こそ「NHKにようこそ!」である(否)。PCの環境が様変わりしていても、MODについての記述は今でも十分通用する。私のメイン環境はLinuxで、作成に Milkytracker、聴くには Open Cubic Player を使用している。Windows、Mac、スマホでも再生できるアプリが存在する。今でも細々とではあるものの続く音楽の軽量なファイル形式で、昔とった杵柄よろしくテクノな曲を打ち込んでみた訳である。
The MOD Archive
http://modarchive.org/
deskwork
http://soundcloud.com/yeemyu/deskwork
train trip in the rain
http://soundcloud.com/yeemyu/train-trip-in-the-rain
作成には、Milkytracker というアプリケーションを使用した。MODというファイル形式のうちの1つ、XMファイルでの作成である。
http://homepage2.nifty.com/moriyu/files/deskwork.xm.zip
http://homepage2.nifty.com/moriyu/files/ttrain.xm.zip
歴史のお時間です。
どうした風の吹き回しか、と思われる方がおられるかどうか。今でこそ即興演奏がメインだが元々はテクノが好きで、KORG N1というピアノ鍵盤のシンセサイザーのGMフォーマットで曲を作ってはテクノ専門のMIDIファイル投稿サイトに投稿して、のちに.logというホームページを作って自前で公開するようになった経緯がある。時は20世紀の終盤、テレホーダイからADSLが主流になってインターネットが急成長する頃で、光回線が普及し出す前夜といったところになる。
通信速度の観点からすると、ADSLやケーブルテレビの回線を引いた家庭では今の携帯電話あるいは公衆無線LANと良い勝負、そうでなければ携帯電話より劣る通信速度でインターネットを利用していた事になる。そこへ持ってきて、パソコンに音楽を録音したそのままのファイルは非常に大きく、そのまま送ったら1分の曲に1時間かかるのではというもの。そこで、パソコン通信時代から音楽を共有する手段の一つにMIDIファイルがあった。音が出るハードウエアを各自持っている必要があるものの、そのハードから再生するのに必要な信号(ドを鳴らせ、音色を10番に変えろ、など)だけのデータなので、当時主流だった圧縮形式LZHに圧縮すると数KBで1曲フルで送ることが出来た。なお、この頃に坂本龍一氏はMIDIピアノを使ってMIDI信号のリアルタイム送信を行い、各家庭のMIDIピアノにコンサートの演奏を届ける実験的なコンサートを実施している。
つまり、音楽を共有するにあたっては今とは比べ物にならないほどファイルサイズと機器のコストに神経を尖らせていた。高価な外付け音源がなくてもMIDIファイルを再生出来るソフトウエア音源が生まれたのも、MP3という圧縮形式が生まれたのも同時期。特に前者はその後VSTインストルメントといったソフトウエアシンセサイザーへ進化を遂げる。
ようやく本題です。
さて、音色の配列や命令に互換性が問われる外付け音源向けの音楽ファイルのやりとりとは別に、パソコンの内蔵音源に演奏させる形式が存在した。古くはPSG音源、少し進んでFM音源、もう少し進むとPCM音源がプラスされる。ここで問題になるのが最後のPCM音源である。この形式は録音した音をそのまま再生する為のもので、例えばピアノであればドの音を「ポン」と出したものを録音しておいて、音程を変化させたり、その中間部をループさせたりすることで擬似的にピアノの音源とすることが出来た。要するに、どんな楽器であれ特徴的な部分だけ録音しておいて後はパソコンの方で処理するので、これも非常に小さいファイルサイズで1曲丸々再現可能になった。外付けの音源が不要になり、互換性も気にしないで済むようになったのである。
このパソコン内蔵のPCM音源をフル活用したのが、Amigaに端を発するMODというファイル形式。Demosceneという、どれだけ小さいプログラムサイズで度肝を抜く映像作品を作るか競う文化が海外にあり、そこからスピンアウトした技術という認識でいる。この形式で音楽を作成するツールが無料で公開され、音の素材も外から手に入れたり自力で録音したりすることで、元手をかけずにかなりのクオリティーで楽曲の作成から公開が出来るのである。ただし、五線譜で曲を打ち込みたいとか、エフェクターを使用したいといったユーザーフレンドリーな要求は一切受け付けない仕様なので、どちらかと言えばプログラマー向けのツールと言える。
私がMODを初めて知ったのはかれこれ10年ほど昔。音楽が光回線その他でMP3やストリーミングでバンバン飛んでくる世になって存在意義を失いつつある形式なので、当時お世話になったサイトが今でも残ってるか不安だったが、あった。
波平会
http://www.mars.dti.ne.jp/~odaki/mod/index.html
今こそ「NHKにようこそ!」である(否)。PCの環境が様変わりしていても、MODについての記述は今でも十分通用する。私のメイン環境はLinuxで、作成に Milkytracker、聴くには Open Cubic Player を使用している。Windows、Mac、スマホでも再生できるアプリが存在する。今でも細々とではあるものの続く音楽の軽量なファイル形式で、昔とった杵柄よろしくテクノな曲を打ち込んでみた訳である。
The MOD Archive
http://modarchive.org/
2012年1月6日金曜日
使える事に使う
捨て置くには忍びない道具
去年まで、というのはほんの1〜2週間前までなのだが、携帯電話は HTC HT-03A を使っていた。すでに型落ちで半額になっていたところを購入して2年縛りで使い続けていたスマートフォンである。Android のバージョンは 1.6 からアップデート出来ず、いい加減くたびれたのでSIMフリーである SONY Ericsson Xperia Pro を友人から安く譲ってもらい乗り換えた。これで HTC HT-03A とはお別れ……
で終わりにしないのが貧乏性理系脳である。というのも、手の平サイズでタッチパネル・カメラ・3軸加速度センサー・デジタルコンパス等々を搭載し、電話回線がなくとも WiFi でネットワークに繋がる道具を放っておくなんて手はない。最近は書籍も充実してきた Kinect とは比べるべくもないが十分だろう。そこで思いついたのが、目覚まし時計兼 OSC を PC に送るコントローラとしての余生だ。
以下、専門的な記述が続く
まず、OSC というのは上記で Wikipedia にリンクを貼ったが簡単に説明すると、電子楽器やコンピューターに音楽情報を送ったり受け取ったりする通信プロトコルの事。ついでに、通信プロトコルというのは「こういう信号をやりとりすること!」と決められた規約である。電子的な音楽情報と言えば昔から MIDI があるが、それよりも柔軟性が高いことから様々なアプリケーションに実装されるようになって広がりを見せている。
そこでまず、世に出回るスマホとしては既にポンコツの域に入ってしまった HT-03A に TouchOSC をインストール、そこから送られてくる各種センサーの値を受ける PC 側のアプリケーションには当初オーディオプログラミング言語 Chuck を選択していた。しかし、メイン環境である 64bit 版 Debian Linux で動いてくれず(ソースからビルドしても不可だった)、急遽 puredata(pd) に変更。ところが pd で OSC を使用するには pd-extended という拡張機能をパッケージングしたものが必要で、これの 64bit 版バイナリパッケージが存在しないのである。こちらはソースからビルドすると動きそうなのだが、1歩進むとエラーでビルドが終了、対処して1歩進むと別のところでまたエラー。このあたりでいっそ OS を i386 版で再インストールしようかと思いつめた。
しかし、そんなことしたら1月7日からの3連休が吹っ飛んで、おまけに手段が目的になってしまう。pd-extendedのエラーログとビルドプロセスの構成を丁寧に見てみると、個々の拡張機能で分かれているディレクトリ下の configure を順に呼び出して個別にビルドしているらしい。ただし、pd 本体はどこかで configure そのものを生成しているらしく単発でビルド出来ない。そして、エラーになっているのは使う気のない映像関係。そうと分かればやることは一つ、pd-extended のディレクトリ配下にある OSCx ディレクトリを、別途ダウンロードした素の pd ディレクトリ配下にコピーして来て、pd を単発でビルドしたところで OSCx だけビルドしたのである。この OSCx のビルドでも pd ディレクトリツリーのどこに置くかがすぐに分からずトライ&エラーになった。そうまでしてようやく使えるようになったっぽいが……まだ HT-03A から試せていない。
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