2011年5月1日日曜日

実行

5月になってしまった。
4月の前半は仕事が忙しかった。休日出勤もあり、内容もデリケートでタイトなスケジュール。それが終わると今度は仕事の密度がガクンと減って、集中力を維持するのが大変になった。そしてゴールデンウィーク。今の仕事を引き継ぐ方の方々は正念場で連日出勤されていて、引き継いで去る方の私は電話連絡があれば電話口で対応、よっぽどの事となればスクランブル発進である。


短歌を詠んでみた。
今の職場に昼休みになるとやってくる保険会社のお姉さん。お手製のペーパーを配ってるのだが、表面がスポーツ新聞から抜粋した記事で、裏面は新聞5紙のコラム(天声人語とか)を集めてコピーしたもの。転載許可を得ているとの但し書きがついている。このコラムを集めたもの、文章量が丁度良いのと各紙の読み比べが出来るのでとても気に入っている。1週間か1ヶ月でまとめて小冊子にして出版されたら買いたいと思うほど。
その中、読売新聞で取り上げていた「震災歌集」がとても気になった。まず、著者は俳人とのこと。それが3月11日のあの時から次々に沸き起こってきたのは短歌で、緊急出版に踏み切ったとある。何首か引用されていて、ダイレクトに突っ込んで来る言葉に驚いた(4月19日付 よみうり寸評)。その日が発売日で仕事帰りに大型書店に寄って買って帰って読んだ。それまで短歌といえば万葉集なり百人一首で、言葉の裏の意味が読み取れないと理解出来ない物だと思っていた。それが見たまま感じたままの言葉で詠まれているので、一首一首が弾丸の様である(蝉丸ではない)。
見たまま感じたままの言葉で、あとはちょっとの趣きのある言い回しがわかれば自分でも詠んでみたいと思った。すると、「震災歌集」のあとがきによればブログがあって既に多数投稿されているとのこと。さっそく見に行って、その数日後には投稿してみた。季語と歳時記より季語歳ブログ。今では2首掲載して頂いている。


尺八の稽古。
月に一度通っている尺八の稽古。昨年中に古典本曲の「本調」の楽譜を頂いたのだが、いまだに甲音(かんおん/1オクターブ高い音)が安定せず入門書を脱せずにいる。それは単に練習が足りないせいで、トランペットはプラクティスミュートや YAMAHA サイレントブラスを使って音を小さくできるけれど、尺八はそうはいかない。早く帰れた日は部屋でラジオの音でごまかしつつ音を出していたけど、今月はなかなかそういう時間もとれず、惨憺たるものだった。
しっかりしなきゃと思いつつニコニコ動画や YouTube で「尺八」を検索すると思った以上にヒットする。それぞれ特徴が出てて面白いのは、ニコニコ動画は日本の伝統楽器でアニメやゲームの曲を演奏してみたもの、YouTube では海外の方々が尺八に挑戦してアップしているものが多い。今回聴きたいのは「本調」という曲でなかなか見つけられなかったのだが YouTube で見つけたのは海外の女性が演奏しているものだった。その方のホームページがあって見に行ったところ、オーストラリアのシドニー工科大学で教授をしている博士。Max/MSP のパッチやらブレッドボードやら、コンピュータープログラミングと電子工作系のコンテンツが並ぶ。私は元々そっち方面をかじっていて、思いがけず再会を果たしたような奇妙な気持ちになった。


パンを焼いてみた。
これは何がきっかけなのか自分でもはっきりしない。昔「焼きたて!!ジャぱん」というマンガが(途中まで)好きだったのと、そこでも描かれていた「炊飯器で作るパン」が後に買った炊飯器レシピ本にも載っていたのと、ゴールデンウィークで時間に余裕が出来たのとが重なって「やってみるか」となった。結果から言えばカレーを作るより簡単。おいしく出来た。