2011年11月27日日曜日

近況

いつの間にか11月もあと数日。
前回の更新で新たな契約を得て職場が変わることを書いて2ヶ月が過ぎようとしている。それで新しい仕事がどうかと言えば、最初の1ヶ月は特に困難な局面はなく順調だったのだが、次の1ヶ月の間に事態が悪化して、1週間の間に徹夜が2度あった。それも通常なら始発で帰ったらその日はお休みにするのが、帰ってシャワー浴びて2時間ほど寝たら出勤して終電で帰宅という強行軍である。もちろん、工数の見積りからスケジューリングは定時内の想定で予備日も設けて立てられるのだが、10年以上この業種に携わってきて、残業が100時間を超える月が含まれなかった事がない。暇な時は本当に暇で、夏に「ちゃんと簿記の資格取るか!」と勉強していたのがまたもや吹っ飛んでしまった。

尺八の稽古。
月に一度の尺八の稽古は欠かさず通っている。毎日の練習も欠かしたくないが、連日帰宅が日付をまたいでいる状況にあって無理な話。朝練という手もあるが、とても起きられない。幸いというか本来なら当たり前なのだが、サービス残業への風当たりが強くなってきちんと管理されるようになった結果、代休を取得してスタジオで練習するようにしている。
練習する曲は菅原久仁義氏の著作「なるほど・ザ・尺八 尺八入門」を卒業して、古典本曲の「本調」をどうにか通せるようになり、箏曲で有名な「六段」をちょっとだけやったけれど、今は「手向」をメインに教わっている。そして、やっぱり古典は面白い。例えばドレミで言えば

ミ → ファ → ミ

というメロディーがあったとして、通常であれば

ミの運指 → ファの運指 → ミの運指

とするところを、

ミの運指 → ファの運指 → ファの運指のまま顎でミの音程を出す

という場面が続出する。最後のミの音はいわば無理やり出す音なのでくぐもった音になるのだが、それが古典にとって欠かせない音色なのである。中には音程を下げるのが難しい音があって、笑い話として「顔で下げる」というテクニックが存在すると言う。実際には音程が合ってないのに、グッと渋い表情を作って鳴ってるように感じさせてしまうというアレである(アレである)。ともかく、続けられる間は続けて行きたい楽器だ。

トランペットの練習。
こちらはもうはっきり言って筋トレ。誰が何と言おうと楽器を使った筋トレ。初級者向けのCD付き楽譜集を一冊買ってみたのだが、相変わらず一曲通せず途中で頬が痛くなって鳴らなくなってしまうし、単音で言えば上のF(ソ)から高い音が辛うじて出るようになったくらい。鳴らなきゃ音色がどうこう表現がどうこう以前の問題で、そういう意味で筋トレ。もちろん、余計なところに力を入れず常に音楽的な意識を持って音色を作るように音出しをするのが大切なのは分かっちゃいる。救いとして、トランペットはプラクティスミュートやサイレントブラスといった便利アイテムがあるので多少気楽ではあり、即興演奏に参加するような時にトランペットが混ざると良くなるというお言葉も頂いて、今渡こそ諦めずに続けて行きたい。

鍵盤。
部屋に出して置けなくなってからというもの埃をかぶっている。スタジオを借りる時にピアノがある部屋にしてもらう事もあったけれど、お値段割増しになるので敬遠してしまった。シンセサイザーを使って小さいキーボードから鳴らすことも仕事が多忙を極めたころからモチベーションが下がってしまった。音源を枕元に積んでていつでも目に入るので、いつも心にひっかけてはいるし、何だかんだ言って好きである。問題は、音を出すまでの準備と後片付けに気が重くなる点……