2010年11月3日水曜日

Tp.

トランペットのマウスピースを見に行った。その話の前に。
社会人になったと同時にほぼ挫折という形でやや遠ざかったトランペット。テクノの自作曲を発表したりパフォーマンスに参加する中で「昔取った杵柄による飛び道具」の位置づけで引っ張り出す程度だったのだが、今年は本気モードである。挫折するきっかけとなったハイトーンが出せるようになるかもしれない糸口を掴んだのだ。学生時代の間続けた7年間、チューニングで鳴らすドの音(実音でB♭)の上のソ(F)がようやく出るくらい。吹奏楽で上のソより高い音が出て来たらフレーズごとオクターブ下げて、それでも1曲もたないという状態だった。それが思いつきでやり直した今年、まだ1年足らずで憧れと屈辱の High B が、まだ不安定とはいえ出せるようになったのである。

その糸口とは。
大きく3つある。1つめは高い音を出すにつれ口の中を狭めること。基本中の基本らしいのだが今の今まで知らず、高校1年生で始めた時に言われた「口の中はあくびをするように」「手の指を縦に並べて3本口に入るように」を如何なる時も実践していた。2つめは息を出す強さ。学生時代は羞恥心が先に立って息の強さが不十分だったのである。1つめで口の中がフルオープンなところへ息が足りないものだから、その分アンブシュアを締めまくる結果となった。1曲もたない訳である。3つめは頬の筋力。そもそも今年掴んだ糸口の最初の要素はこの筋力で、「フルマラソンを完走するのに必要な体力を付ける気でトレーニングしたら高い音が出るんじゃ?」と思ったのである。仕事中もこっそりアンブシュア作って細く速い息を出していた。たまにバジングになって音が出て、屁をこいたみたいで凄く恥ずかしい。

マウスピースについて。
長くメインで使っていたのは Bach 7C。学生時代にYAMAHAのTp.を使っていた時から始まって、社会人になって中古で Bach のトランペットを購入した後もしばらくの間使っていた。今持ってるのは中古で買った時に付いていたもので、調べたら刻印にドットが付いてるヴィンテージ物らしい。吹奏楽から離れて飛び道具として使うようになった時に Bach 10-1/2C を使い始めた。これで少しだけ高い音が出るようになってほぼ満足。それから数年が経過して今年、これでいいのだろうかと疑問に思い楽器店のスタッフに話を聞いて選んだのが Bach 3C。これを選ぶ時にはまず 1-1/2C・3C・5C を試奏し、高音を維持したいことから 3C・3D・3E を試奏するという慎重さで選んだ。私の場合はカップの深さが高音の出しやすさに繋がらなかったのだが、とにかくこの試奏で 10-1/2C を使っていてアタックが当たりにくい気がしていたのが確信に変わり、それ以来 Bach 3C で満足している。

今日の話。
Bach 3C というマウスピースが一番だ!という気持ちで使っているのだが、マウスピースという奴はいくつものメーカーからいくつもの型番が発売されていて、「もっと合うマウスピースがあるのでは」と思わせてしまうのである。特に私の場合はハイトーンに不安があるので、不利な Bach 3C を使ってて良いのかと疑問がつきまとってしまうもの。それで今日はお店で「キャラの濃いマウスピース」を指定して試奏させて頂いた。ボビー=シューモデルのJazz・エリック宮城モデル・Bach Megatone 1C の3本が出されたのだが、メガトーン以外シグネチャモデル。シグネチャモデルを試奏するのなんて初の事である。ボビー=シューJazzモデルは 3C を使い続けてたら良いかなと思った。エリック宮城モデルでは初めて High D が出て楽しかったが、普段の音域がスカスカな感じに。メガトーンは見た目と名前から受けるインパクトがなく、これも 3C  でいいやと思う。そんな訳で今日は購入こそしなかったものの、金銭的に余裕が出来ればエリック宮城モデルを購入するかもしれない。最後に、写真は帰省した時のもの。

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