2010年11月8日月曜日

Tp.2

トランペットのマウスピースを購入した話。
先日「余裕があればエリック宮城モデルを買う」という旨を書いたが、結論から言うと日野皓正モデル TH-5 を購入した。経費精算でお金が戻り、そのわずかな利鞘をあてて購入したのだが、そこまでの流れを紹介したい。

徒歩圏で見つけた管楽器専門店。
今住んでいるところの近くに管楽器専門店を見つけたことに始まる。永江楽器というお店で、高円寺の南口から続く商店街から少し離れて住宅街の中にある。外から見たところ小さいけれど感じの良いお店で、Android携帯電話の HT-03A で検索してみると立派なホームページがある。入ってみると女性の店員さんが一心に木管楽器の修理かメンテナンスをしている。そのままショーケースを眺めると、トランペット用のマウスピースは数が少なく、基本的に取り寄せになりそうなことがわかる。ぶらぶらしてたら店員さんが気づいてくれたのでさっそく話をしたところ、いくつか試奏させて頂けたのだが、そのラインナップにこのお店の深さを見た。というのも、試奏したのが Bach MEGATONE 3C・BEST BRASS GROOVY・HAMMOND DESIGN だったのである。メガトーンはともかく、ベストブラスとハモンドとは。しかもハモンドの方は何故か受注生産の型番で、カップがめちゃくちゃ深い物だった。残念ながらどれも予算オーバーなので(楽器本体じゃあるまいしケチるところではないのだが)、メンテナンス小物だけ購入して店を出た。

御茶ノ水で定番のお店。
管楽器に関しては必ず足を運ぶお店なのだが、今回は少しばかり事情が異なるので店名は控えさせて頂く。先日エリック宮城モデルなど試奏させて頂いたところで、今回は最初にエリック宮城モデルの EM-2 と日野皓正モデルの TH-3、次に TH-5 を出してもらった。日野皓正氏と言えば高校時代に持った印象が「男臭くて力任せに頬をふくらませて演奏する人」というもので、今の今まで食わず嫌いしていた。そんな訳で、試奏するにあたって出してもらっておきながら「このロゴは如何なものか」と全然乗り気でない。ところが吹いてみると凄く良いのである。「飛び道具を一本」のつもりでいたのだが、これは常用で使える……そう思って、同モデルで一番内径が大きい TH-5 も試奏して、それに決めた。

帰って来てさっそくブログにと。
昼過ぎに出かけてすっかり日が落ちてから部屋に帰り着いた。買って来たマウスピースと、いつも使っている Bach 3C を並べて携帯電話のカメラで撮影する。刻印をこちらに向けて……そこで気がついた。日野皓正モデルの TH-5 を購入して、箱は確かにその通りなのだが、中身が TH-3 だったのである。ご存じない方が多いと思われるが、管楽器のマウスピースは売り物を箱から出して試奏して、終わった物はアルコール消毒や中性洗剤で洗浄するなどした後、元のように売られるのである。まあ、飲食店の食器にしたって同じことだけど。それで今回、入れ違いになったらしい。実はこの時、「まあいいか」と思った。TH-3 と TH-5 を試奏した時、TH-3 はすぐに鳴ったのだが、TH-5 は鳴らなかったのである。ところがバテてからは TH-5 の方が踏ん張りが利く。迷った末の TH-5 だった。しかし、試奏してちゃんと思うところがあって TH-5 にしたのだし、第一、店に並べられている TH-3 の箱に TH-5 が入れられているはずで、お店が気づいていない可能性がある。翌日、交換してもらいに再度お店に訪れたところ、真摯に対応して下さった。ここに貼る写真は、交換前の TH-3 である。左のへちまみたいな形しているのがそう。

交換してもらったその日、ほぼ一日中即興演奏で使用したのだが、それはまたの機会に。

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